トランプ一家が支援する暗号プロジェクト World Liberty Financial(WLFI)と Tron の創設者ジャスティン・サン(Justin Sun)との対立は、4月12日に全面的に激化した。WLFIはX上でサンに対して訴訟を予告し、「See you in court pal(法廷で会おう)」で締めくくった。この争いは、サンが、WLFIトークンのコントラクトにユーザー資金を凍結できるブラックリストのバックドアが隠されていると指摘したことに端を発する。
サンの告発:隠されたバックドアのブラックリスト
サンは、WLFIがWLFIトークンを展開するスマートコントラクトに「秘密裏にバックドアのブラックリスト機能」を埋め込んでおり、プロジェクト側がユーザー資金を凍結、制御、または没収できるようにしていると主張している。これは分散化という基本原則に反する。
この件の引き金は、2025年9月までさかのぼる。当時WLFIは、取引所へのトークン移転に伴う疑わしい売却行為を検知したとして、サンのウォレットアドレスを凍結し、約5.4億枚のWLFIトークンをロックした。これらのトークンは現在もロックされた状態にあり、サンはその結果、約7,000万ドルの帳簿上の損失を被ったと述べている。
WLFIの反撃:サンが被害者を装っているとの主張
WLFIは対応の中で、サンに対し「被害者を装い、根拠のない告発で自らの不適切な行為を隠している」と非難した。WLFIのチームは、サンが投資契約の条項に違反した可能性を示唆したが、具体的な詳細には触れず、「法廷で会おう」と述べ、法的手段で解決するとしているだけだ。
最大投資家から法廷の相手へ
サンは、かつてWLFIの最大の外部投資家の一人であり、投資額は7,500万ドルにのぼる。さらにサンは最近、WLFIがユーザーを「個人ATM」として扱っていると批判を強めている。これは、WLFIチームが50億枚のWLFIトークンをDolomite上で担保にして7,500万ドルのステーブルコインを借り入れた運用を指している。
今回の争いは、政治家と関係のある暗号プロジェクトの深刻なガバナンス問題を浮き彫りにしている。分散化をうたうプロジェクトがトークンのコントラクト内にユーザー資金を凍結できる能力を保持し、最大投資家の資産が一方的に半年以上ロックされているにもかかわらず、解決策がオンチェーンのガバナンスではなく公開された法的脅しであるという事実は、DeFiの中核理念との間に鮮明な対照を生んでいる。
この記事:WLFIがサンを提訴する脅迫:「法廷で会おう」—トークンコントラクトに隠されたブラックリストのバックドアをめぐる論争が激化。最初に掲載:鏈新聞 ABMedia。
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