AIバブルがはじける：バリーがNvidiaとPalantirに11億ドルの空売り

AIパーティーの結末は悪かった。Nasdaq 100はほぼ2%下落、S&P 500は1%以上下落し、その影響はアジアとヨーロッパにも及んだ。ビットコインや暗号資産も打撃を受けた。

重要ポイント：バリーの一手

マイケル・バリーが13Fフォームを提出し、約11億ドル相当のプットオプション(puts)を保有していることが明らかになった。

• Palantir：約9億1200万ドル (下落に賭け)
• Nvidia：約1億8700万ドル

これは、これらの株価が下がればバリーが利益を得ることを意味する。実際に株式を保有しているわけではなく、価格が下がれば価値が上がる契約を持っているということ。

Palantirの反応

PalantirのCEO、アレックス・カープはCNBCに出演し、「チップとオントロジー」(自社のデータスイート)に逆張りするのは狂気だと反論した。Palantir自身は堅調なガイダンスを出したにもかかわらず約8%下落。その圧力は割高なマルチプルにあり、業績数字が原因ではない。

なぜこれが暗号資産に重要か

AIはウォール街を集中投資のトンネルに導いた：資金の大半が少数銘柄(Nvidia、Palantirなど)に集中している。これらの銘柄が下落すれば、指数も急落しリスクオフが広がる。AI関連の暗号資産も自動的に連鎖下落する。

さらに、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーのCEOも今後12～24ヶ月で10～20%の調整があり得ると警告している。これは終焉ではなく、強気サイクル内の通常の調整だが、実際に被ると痛い。

注目ポイント

• Nasdaq 100と半導体セクターの日々の終値
• 下落時に買いが入るか、資金がディフェンシブに循環するか
• 収益を裏付ける新たな企業ガイダンス(単なる話題でなく)
• リスク回避に関する銀行・機関のコメント

まとめ：AIバブルはマルチプルが異常に高騰し、業績が期待に追いつかず崩壊しつつある。バリーはショート、銀行は調整を警告、暗号資産もその流れに追従。今はパニックになる時期ではなく、モニタリングすべきタイミング。