シンガポールの女性が暗号資産で12万ドルを失った事件から見る、ロマンス詐欺の危険性

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シンガポール国内での詐欺被害が深刻化する中、暗号資産を悪用したロマンス詐欺事件が社会的な関心を集めています。2024年にシンガポール国民が詐欺師に流出させた総額は約11億ドルに達し、そのうち約4分の1がデジタル資産を経由していることが判明しました。

身元確認なしで生涯の貯金を失った女性

今回明るみに出た事件では、シングルマザーの女性が海外の交際相手だと信じ込んでいた相手に、最大12万ドルもの金銭を送金してしまいました。1年以上にわたってWhatsAppのメッセージと音声通話でのみやり取りされながらも、相手の顔は一度も確認されていなかったといいます。

この女性は詐欺師の甘言に乗り、2人の子供を学校から退学させ、国外への移住準備まで整えていました。荷物の梱包も完了し、出発予定日を翌日に控えた時点で、シンガポール詐欺対策指令部(ASC)の担当官が異変に気付きました。銀行から不審な資金引き出しに関する警告が届いたためです。

詐欺師による組織的なマネーロンダリング

ブロックチェーン分析チーム(CTT)の関係者による追跡調査の結果、女性が送金した資金は複数の疑わしいアドレスを経由して組織的にマネーロンダリングされていたことが確認されました。暗号資産の匿名性と送金の追跡困難性が、詐欺師たちの資金隠匿を容易にしているという問題が浮き彫りになっています。

統計が示す暗号資産詐欺の拡大傾向

シンガポール当局の調査によれば、2025年上半期だけでもビットコインとイーサリアムを通じた詐欺被害が8160万ドルを超えています。さらに衝撃的なのは、マルウェアを利用した詐欺で、ある被害者が暗号資産で1億2500万ドル以上を失ったケースも報告されていることです。

こうした状況を受けて、シンガポール詐欺対策指令部は本年3月に暗号資産追跡チーム(CCT)を新設しました。世界的に暗号資産の利用が拡大し、詐欺師もこのトレンドを悪用し始めているためです。

詐欺師が狙う知識の空白

現在、詐欺師たちは被害者の暗号資産に対する知識不足につけ込んでいます。デジタル資産への投資を援助する名目で接触し、受け取った資金をかき集めた後、忽然と姿を消すという手口が相次いでいるのです。

当局の担当者は、ウォレットの動きをリアルタイムで監視し、疑わしいトランザクションを即座に凍結する体制を構築することで、被害の最小化に努めていると述べています。今後、シンガポール住民に対する暗号資産リテラシーの向上啓発が、詐欺被害の削減における重要な課題となっていくでしょう。

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