リップル裁判が2024年に大きな転機を迎える、複数の重要期日が控える

仮想通貨業界が固唾を飲んで注視するリップル対SEC訴訟は、2024年を通じて複数の重要な局面を迎えることになる。暗号通貨アナリストのザック・ハンフリーズ氏が最近のYouTube更新で明かしたところによると、この訴訟のタイムラインが今後の業界動向を大きく左右する可能性がある。

2024年上半期の重要なマイルストーン

2024年のリップル裁判スケジュールは、複数の決定的な時期から構成されている。2月12日には救済策をめぐる説明会が開催され、SECの主張に対する法的検証が本格化する。その後、3月13日にはSECが救済措置の詳細を提示し、規制当局としての正式な立場を表明することになるだろう。

4月には訴訟の最重要局面が続く。4月12日、リップル社は反論意見を提出し、SECの主張に対抗する機会を得る。その直後の4月29日には、SECが最終的な再反論を予定している。これらの期日が法廷闘争の帰趨を決める可能性が高い。

XRP販売に関わる法的争点

訴訟の核心は、機関投資家を対象としたXRP販売の性質をめぐるものである。2023年7月の連邦裁判所の判決では、XRP自体は証券に該当しないと認定された。一方で、リップル社による機関投資家への販売方法は未登録の証券投資契約に相当するとして、SECに一部の勝利をもたらした。

この判決はリップル社とSECの両者に異なる根拠を提供し、2024年の今後の法廷闘争における主要な議論ポイントとなっている。

2024年4月～5月に最終決定の可能性

ハンフリーズ氏は、2024年4月下旬から5月中旬にかけて、この訴訟の最終的な決定が下される可能性を指摘している。もし予定通り進めば、2020年に開始されたこの長期に及ぶ法廷闘争にようやく終止符が打たれることになる。

同氏は楽観的な見通しを示しており、2023年7月の判決結果がリップル社に有利に傾いたことを踏まえると、2024年の最終判断においてもリップル裁判はより大きな勝利を収める可能性があると述べている。業界全体がこの最終局面の推移を注視している。