「ビッグ・ショート」のマイケル・バーリ、ビットコインは「無価値」と発言

出典：Coindoo
元タイトル：「ビッグ・ショート」のマイケル・バーリ、ビットコインは「無価値」と発言
元リンク：https://coindoo.com/big-short-michael-burry-says-bitcoin-is-worth-nothing/

ビットコインの最近の値動きは、その厳しい批評家とテクニカルアナリストの間で長く続く対立を再燃させています。

主なポイント

• バーリ氏はビットコインを「無価値」とし、$100K 時代を投機的な熱狂と呼ぶ。
• ピーター・シフ氏も批判を強調し、BTCを「偽の資産」と断言。
• アナリストは、著名な懐疑論にもかかわらず、BTCがテクニカル的に強さを見せていると指摘。

BTCが数週間の下落からわずかに回復している中でも、著名な懐疑派の一部は、この資産の基盤が依然として脆弱だという信念を強めています。

今週再び注目を集めている最も声高な人物の1人が、過去に大きな市場ショックを的中させてきた実績を持つマイケル・バーリ氏です。

バーリ氏、6桁ビットコインを「不条理」と批判

バーリ氏は著者マイケル・ルイス氏との会話の中で、ビットコインの6桁への上昇が野放図な投機以外の何物でもないという見解を示しました。彼は、ビットコインの評価額が現実からかけ離れており、その周囲の誇大広告のサイクルは歴史的なバブルを凌駕すると主張しました。

「ビッグ・ショート」のインスピレーションとなった投資家である彼は、ビットコインが不正行為に利用されることが価値提案をさらに悪化させているとも指摘。数年前にもデジタル資産を「いつか崩壊するバブル」と警告してきたスタンスを貫いています。

シフ氏も独自の厳しい見解で批判に同調

ビットコインの長年の批判者であるピーター・シフ氏も、改めて批判を強めました。シフ氏は、ビットコインの最近の下落がリスクオフ環境によるものという見方を否定し、「資産としての正統性がそもそもないため下落している」と発言。

彼は、ビットコイン支持者がこの資産の欠点を見誤っていると指摘し、市場が逆風となっても多くの人が保有を続けるだろうと予測。昨年$100K を突破した際の祝賀ムードを嘲笑し、今年はより厳しい年になる可能性が高いと警告しました。

市場アナリストはチャートに違う動きを見る

皮肉にも、懐疑論者の声が大きくなる一方で、ビットコインのチャートは強さの兆候を示し始めています。BTCは現在約93,000ドルで取引され、過去24時間で約6%の上昇。

テクニカルアナリストのヴァルドリン・タヒリ氏は、最近のローソク足が市場の勢い形成を示唆していると指摘。強気の包み足（トレンド転換の兆しとされる形）を形成し、ビットコインは2ヶ月ぶりに「高値安値」を更新したと述べています。

タヒリ氏によると、BTCが斜めのレジスタンスラインを上抜ければ、上昇目標は98,100ドルと103,500ドル付近となり、これはフィボナッチリトレースメントの0.382および0.50の水準に該当します。実質的なレジスタンスに達する前に、さらに8%の上昇余地があると見積もっています。

短期構造は依然として慎重さが必要

こうした建設的なシグナルがある一方で、タヒリ氏は4時間足チャートはより繊細な状況を描いていると警告。ビットコインは現在、上昇する並行チャネル内で取引されており、これは持続的な強気トレンドよりも調整局面によく見られる構造です。

もしBTCがこのチャネルを上抜けできなければ、反発は勢いを失い、価格が再び下位サポートゾーンを試す可能性があると述べています。

感情と構造の間で分かれる市場

著名人による批判とテクニカル面での回復という対照的な状況により、トレーダーの意見は分かれています。懐疑派は投機的熱狂による長期的な下落を予想し、アナリストは短期構造の改善を指摘。暗号資産市場では常に両方のシナリオが同時進行しており、市場がどちらを選ぶかが注目されます。