昨晩イーサリアムが連続パンチを繰り出しました。深夜に第17回目のメインネットアップグレード「Fusaka」を完了し、その直後に価格が3200ドルの大台を突破、現在もそのあたりで推移しています。この2つの出来事が重なり、市場のムードが一気に盛り上がりました。

最も重要なのはアップグレードのペースが変わったことです。これまでイーサリアムは「年1回の大型アップグレード」が定番でした——2022年のマージからShapella、そして今年5月のPectraまで、ほぼ年1回のビッグイベント。しかし今回、Consensysが公式発表したのは「今後は半年ごとにハードフォークが通常モードになる」ということ。前回のPectraからまだ7ヶ月しか経っておらず、アップデートの頻度が一気に倍増しました。

今回のFusakaアップグレードは規模も大きく、9つのコアEIPと4つの関連提案がまとめて導入され、イーサリアム史上でもかなりボリュームのある技術的進化となっています。新たに導入されたPeerDASメカニズムはデータの可用性や価格設定を最適化し、理論上はネットワークのスケーラビリティ向上やユーザー体験のスムーズ化につながるとのこと。技術面での進化は着実に進んでいます。

年1回から半年ごとのアップグレードへと移行した背景には、開発チームがパフォーマンスのボトルネックやセキュリティの最適化といった長年の課題をより早く解決したいという強い意志が現れています。Layer2プロジェクトや分散型アプリにとって、基盤の進化が加速するのは間違いなくプラス材料でしょう。

現在、価格は3200ドルの水準を維持しています。アップグレードの好材料が出尽くした後で調整が来るという意見もあれば、テクニカル的にまだ上昇余地があるという声もあります。皆さんはどう見ていますか？