Metaのチップ戦略が転換期を迎えるかもしれません。関係者の話によると、Metaは2027年までにデータセンター向けにGoogleのTPUを導入することを検討しているようで、市場はすでに反応を見せています。このニュースを受けてNVIDIAの株価は2.5%下落し、アルファベットの株価はプレマーケットで同じく2.5%上昇しました。

これは単なるテック業界のニュースではありません。もしMetaがAIチップでNVIDIAの支配から本格的に転換すれば、コンピュートインフラ全体の勢力図が塗り替わる可能性があります。GoogleのTPUはこれまで静かに自社のAI帝国を支えてきましたが、今後は他の大手企業も追随するかもしれません。

株価の動きがすべてを物語っています。投資家たちは、NVIDIAがAIトレーニング用チップ市場で築いてきた独占状態に本格的な競争が生まれる未来を織り込み始めています。現実になるかどうかは別として、その可能性だけでも数十億ドル規模の時価総額に影響を与える要因です。戦略的パートナーシップの有無が、実際の製品よりも市場を大きく動かす典型的な例と言えるでしょう。